デザイン依頼での注意点とは?発注で失敗しないための7つのポイント

デザイン依頼での注意点とは?発注で失敗しないための7つのポイント

会社のロゴや製品パッケージなどのデザインを、外部デザイナーに依頼するときは失敗したくないものです。しかし、デザイナーが何をどこまで対応してくれるか、発注までの流れが分からないと悩む方も多いでしょう。

そこで今回は、デザインを依頼する仕方と気をつけたいポイントや注意点をご紹介しますので、デザインを制作する際の参考にしてください。

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目次

デザインを依頼する仕方と流れ

デザインを外注したい時、依頼の流れを分かっていない状態で進めるのは危険です。なぜなら、デザイナー任せで話を進めてしまうと、こちらが意図するデザインに仕上がらず、トラブルになりかねないためです。

まずは、デザインを依頼するまでの大まかな流れを説明します。

  • 希望に合うデザイナーや会社を見つける
  • 見積り額とスケジュールの確認
  • トラブル回避のための契約書の締結

発注の仕方と流れを把握してスムーズな発注ができるようにしましょう。

デザインを外注に依頼するメリット

デザインには様々な種類があります。パッケージやチラシ、ポスター、名刺、シール、WEBなど色々な媒体でデザインは必要です。最近では簡単にデザインできるテンプレートやアプリ、ソフトなど少し手を加えるだけでそれなりに見た目の良いデザインを作成することもできるようになりました。

しかし、デザイナーがデザインを作成する際にはクオリティはもちろん、作成するデザインの市場、業界の状況、流行、過去実績など多くの条件や状況を踏まえてデザインしています。
また印刷物のデザインであれば、印刷方法に適したデータ作成や、画像の解像度の確認、各種法令に則っているかなどの専門知識も必要になります。納期の管理、修正への対応なども過去の経験が生きてきます。

印刷通販等で自分で入稿して印刷する場合、データに関しては印刷に適しているかの判断しかされません。簡単にできそうだからとあまり知識のない状態で印刷物のデザインを作成してしまうと印刷に適さなかったり、作り直しが必要になったりと逆に時間とコストがかかる場合があります。
製造作業をスムーズに行うためにも実績のある外注に依頼することも検討しましょう。

希望に合うデザイナーや会社を見つける

デザイン制作が必要になった場合、まず依頼を掛けるデザイナーを探します。デザイナーは、主に以下のWebサイトで探せます。

  • デザイン制作会社
  • 印刷会社
  • クラウドソーシングサイト
  • 人材紹介サイト

デザイン制作会社に依頼する方法が最もイメージしやすいでしょう。このほかにも、クラウドソーシングサイトや人材紹介サイトを通してデザイン制作会社や副業・フリーランスなどの個人デザイナーを見つけられます。

また、デザイン制作部門を設けている印刷会社であれば、デザインの企画立案から印刷まで一貫して依頼できるケースもあります。

見積り額とスケジュールの確認

デザインの種類で料金相場は変わります。複数の企業や個人デザイナーのデザイン制作料金を比較しましょう。その際、デザインに掛けられる予算を算出した上で、実際に依頼ができるデザイナーに的を絞って検討します。

また、希望納期も決めておきましょう。デザインにもよりますが、制作には最低でも1~2週間は必要です。ギリギリに依頼せず、余裕を持ったスケジュールだと安心です。

納期を決めずに進めてしまうと、納品トラブルにつながりかねません。契約する前にスケジュールの確認を怠らないようにしましょう。

トラブルを回避するために契約書を締結

トラブルを回避するためには契約書を締結しておくことも大切です。
契約書を用意する理由は、トラブルを回避するためです。著作権や知的財産の扱い、利用の範囲や目的などを詳細に決め、両者で認識齟齬のないようにします。

契約書には以下のような項目が入ります。

  • 利用範囲とその目的
  • 納期
  • 料金
  • 修正回数
  • 知的財産権
  • 著作権
  • 二次利用の扱い

あらかじめ制作に必要な条件を確認し、契約書に反映させましょう。契約締結後、デザイン制作に移行します。もし定型の契約書がない場合も上記の内容は確認した上で、何らかの書面で残すことが有効です。

デザイン依頼の仕方で基本になる4つのポイント

時間がないからと焦って、デザイナーと中途半端な打合せで依頼をするケースもあるかもしれません。しかし、完成デザインが想定と違うなどの事態を起こさないためにも、事前の打合せで詳細を詰めておく必要があります。

ここでは、押さえておくべきポイントを4つ紹介します。

  • 利用目的を詳細に伝える
  • 希望するデザインの完成イメージを伝える
  • 納期とスケジュールの明確化
  • 見積もり、契約内容を確認のうえ作業を依頼

ポイントを押さえた交渉で、認識齟齬のない取引をしましょう。

利用目的を詳細に伝える

デザインの利用目的を詳しく知ることは、デザイナーにとって重要です。デザイナーは、具体的な目的や制作意図を理解した上で、デザインに起こします。

なお、以下の「5W1H」に則り、情報をまとめるとよいでしょう。

  • Who(だれが/利用者)
  • When(いつ/その物が使われる時)
  • Where(どこで/場所)
  • What(なにを/何を伝えたいか)
  • Why(なぜ/利用目的)
  • How(どのように/商品情報)

事前に詳細を伝えて、デザインの認識を合わせます。

希望するデザインの完成イメージを伝える

デザインを制作する際には、デザイナーに詳細イメージを伝えます。より具体的な伝え方として、イメージに近いイラストや他社製品などをデザイン見本として提出するとよいでしょう。ほかにも、イメージカラーやフォントなどデザインに一貫性を持たせるトーン&マナー(トンマナ)を細かく指定します。

なお、デザインイメージは制作に入る前に伝えます。抽象的な表現は避けてデザインの完成イメージが伝えられれば、修正にかかる工数を減らせるでしょう。修正にかかる時間を減らせるため、スケジュール通りに制作を進められます。

完成イメージを事前に共有することは、制作時間の削減につながります。

納期とスケジュールの明確化

納期設定も必要ですが、詳細な制作スケジュールを決めておくのもデザインを依頼する上で安心です。特に、印刷物などの場合は印刷納期も考慮してスケジュールを組んでください。

よく起こるトラブルとして、制作日数が少ない状況でデザイン依頼をするケースが挙げられます。制作日数が少ないと納期ばかりを気にするあまり、作品のクオリティに影響が出る恐れがあります。このようなトラブルを避けるために、制作スケジュールには余裕を持たせましょう。

見積もり、契約内容を確認のうえ作業を依頼

デザイン制作は見積もりや条件等を確認した後に、作業を開始してもらいましょう。作業開始後に条件などを締結するのは、トラブルにつながる場合もあるためです。

主なトラブルに「作業範囲が契約の枠を超えた」「料金加算の連絡がきた」「著作権や知的財産権に認識齟齬が起きた」といった内容が挙げられます。そのため、必ず双方の認識を擦り合わせ、互いにチェックした上で条件を確認してから作業に入ります。

一度きりの依頼だとしても、双方で認識を擦り合わせておくと安心です。トラブルを回避するためにも、先に条件などを確認して契約を結びましょう。

デザイン依頼の仕方で注意すべき3つのポイント

デザインを依頼する際、デザイナーにすべてを任せてしまうのは危険です。よいデザインを制作するためには、事前の打合せや予算設定、情報の共有と緻密なイメージの擦り合わせが肝心です。

デザインを依頼する際に気をつけたいポイントを3つ紹介します。

  • 料金相場と見積もり額の比較
  • 必要事項は明確に伝える
  • デザイナー任せはNG

失敗しない取引のためにも、注意すべきポイントを押さえておきましょう。

料金相場と見積もり額の比較

デザイナーを探す際にも料金相場をチェックしますが、見積りが出た時点でもデザイン制作料金のチェックをしましょう。見積り額は、具体的な工数や作業範囲などを加味した上で算出されています。そのため、相場と比べて妥当な料金かを改めて判断します。

もし、相場が分からない場合は、クラウドソーシングやデザイン制作会社のサイトを参考にするとよいでしょう。ただし、紙媒体でのサイズやデザインの種類によっても制作料金は変動します。

なお、デザイン料は「印刷費」とは別に掛かると想定して、予算立てをしておきます。

必要事項は明確に伝える

デザイン制作に必要な情報は、デザイナーまたは担当営業へ必ず具体的に伝えてください。抽象的な連絡では、納品物に影響が出たり、スケジュール通りに進まない可能性が出たりと、双方に支障をきたす恐れがあります。

デザイナーは、依頼者がイメージするデザインを制作するために、詳細な説明を必要としています。そのため、思い通りのデザインを制作するには具体的な指示が必要です。修正があった場合も同様に、修正理由と修正箇所の説明が不足した状態だと正しい修正を行えません。

依頼者とデザイナーが同じイメージを持てるように、必要な情報は必ず共有してください。

デザイナー任せはNG

デザイナーに「すべてお任せ」で依頼するのは避けましょう。具体的なデザインイメージでなくても問題ありませんので、しっかりと情報を伝えてください。また、デザイナーから提案があった場合は積極的に検討することで、違う視点を入れることもできます。

例えば、既成のデザインで希望するイメージに近いものを数種類提示します。また、イメージするデザインとは異なるものを提示してお互いのイメージの擦り合わせを行う方法もよいでしょう。依頼者とデザイナー双方でデザインの完成イメージが形成されていないと、思い通りのデザインは作れません。

デザイナーのセンスやスキルが高かったとしても、「お任せ」といった依頼方法は避けましょう。依頼者とデザイナーまたは営業担当者間で、デザインの完成イメージが共有できていれば修正の工数が減ります。余裕を持ったスケジュールでデザインを納品できるため、両者にとっても安心です。

まとめ

今回は、デザイン依頼での注意点と、発注で失敗しないためのポイントをそれぞれ紹介しました。外部のデザイナーに依頼する場合、修正やトラブルを想定し、余裕を持ったスケジュールを設定しておくと安心です。さらに完成イメージに近い見本をデザイナーに提示しておくと、デザイナーも制作に入りやすいでしょう。

デザイン制作をする際は、デザイナーと綿密な打ち合わせを行い、必要な情報を共有することが大切です。デザインを依頼する際は、紹介したポイントを参考に発注してください。

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