「ステッカーの最適なサイズがわからない」「デザインに合った形状の選び方を知りたい」など、ステッカー作成に関して悩まれている方もいるでしょう。
魅力的なオリジナルステッカーを作成するためには、貼る場所や使用目的に応じたサイズ・形状を選ぶ必要があります。
本記事では、ステッカーサイズの選び方や用途別のおすすめサイズ、注意点などをわかりやすく解説します。
ステッカーサイズの選び方

ステッカーサイズの選び方には、以下3つのポイントがあります。
- 貼る用途や場所から考える
- 主な形状を事前に把握する
- デザインの大きさから逆算する
事前に理解しておくと、自社でのデザイン制作や印刷会社とのやりとりがスムーズになります。それぞれ詳しくみていきましょう。
貼る用途や場所から考える
ステッカーは、貼る用途や場所に応じて適したサイズが異なります。
例えば、屋外に貼る告知用のステッカーは、遠くからでも見やすい大判サイズが適しています。一方、スマホなどの日用品に貼る場合は、対象物に貼ったときに余白が残るサイズがバランスよく見えます。
ステッカーを貼る場所の寸法が事前に測れるのであれば、実際に貼った状態の見え方を確かめながらサイズを決めると安心です。
また、ステッカーはシール単体のサイズではなく、シート(台紙)の規格サイズを指定できる場合もあります。ステッカーシートの主な規格サイズは、以下のとおりです。
- A4(210mm×297mm)
- A5(148mm×210mm)
- A6(105mm×148mm)
- A7(74mm×105mm)
窓や車に貼る四角い大きめのステッカーの場合は、規格サイズで指定すると伝わりやすくなります。ただし、印刷会社によってサイズの指定方法に違いがあるため、事前に確認しておきましょう。
主な形状を事前に把握する
ステッカーの一般的な形状をあらかじめ理解していると、サイズ選びがスムーズになります。
ステッカーの形状は、主に以下の5種類に分けられます。
- 円形
- 楕円
- 正方形
- 長方形
- 変形
円形や楕円は親しみやすく、パッケージなどのワンポイントに適した形です。一方、正方形や長方形はシンプルで汎用性が高く、情報を表示しやすいメリットがあります。
変形ステッカーは、サイズや形を個別に設定した形状で、絵柄に沿った不規則なカットも可能です。
なお、ステッカーには、以下のようにダイカットとハーフカットの2種類があります。
種類 | 特徴・用途 |
ダイカット(全抜き) | ・台紙がシールと同じ形に抜かれているタイプ ・抜き型の使用により見栄えが良い ・販売用のステッカーに適している |
ハーフカット | ・四角い台紙の中でシールがデザインの形に抜かれているタイプ ・台紙から剥がしやすい ・製品や日用品に貼る場合に適している |
印刷会社ごとに呼び方や分類の仕方に違いがあるため、上記はあくまで参考にとどめてください。
デザインの大きさから逆算する
ステッカーのサイズを決める際は、デザインとのバランスも重要です。デザインを意識せずにサイズを設定すると、ステッカーの効果を十分に発揮できず、作り直しのリスクも発生します。
例えば、小さい文字や繊細なデザインが描かれたステッカーの場合は、サイズが小さすぎると見えにくくなる場合があります。
一方で、ロゴステッカーやノベルティなどの場合は、サイズが大きすぎるとデザインが悪目立ちして、普段づかいしにくいものになるでしょう。
なお、ステッカーは端ぎりぎりまで文字や図柄を入れると、印刷が切れてしまう恐れがある点にも注意が必要です。
【用途別】ステッカーサイズのおすすめ

ステッカーサイズのおすすめについて、以下の代表的な用途に分けて詳しく解説します。
- ワンポイントとして使用するロゴステッカー
- 製品パッケージに貼るステッカー
- ノベルティ・販促品として配るステッカー
- 窓や壁に貼る店舗・告知用ステッカー
ただし、各項目で紹介するサイズはあくまで目安であり、デザインや用途によっても異なる点に注意してください。
ワンポイントとして使用するロゴステッカー
ワンポイントで使えるロゴステッカーは、企業のブランディング強化に役立つアイテムです。おすすめのサイズを以下の表にまとめました。
形状 | サイズの目安 |
円形 | 直径20mm〜40mm |
正方形 | 25mm〜35mm角 |
長方形 | 20mm×40mm |
ロゴステッカーの形状は、デザインのシンプルさから正方形や長方形が選ばれる傾向にあります。
また、ロゴステッカーは、ショップカードやテイクアウト容器などに用いられます。装飾のワンポイント以外にも、スケジュール帳や文房具への貼付など用途はさまざまです。
貼る対象物が事前に決まっていれば、余白のバランスを考えながらサイズを決めると失敗を防げるでしょう。

製品パッケージに貼るステッカー
製品パッケージに貼るステッカーには、製品やキャラクターなどの魅力を引き立てる効果があります。製品に貼るステッカーはシールやラベルと呼ぶ場合が多いかもしれません。
おすすめのサイズは、以下のとおりです。
形状 | サイズの目安 |
円形 | 直径30mm〜50mm |
正方形 | 40mm〜60mm角 |
長方形・楕円 | 20mm×50mm〜50mm×100mm |
製品に貼るステッカーの形状は、箱や容器に合わせて選ぶのが基本です。例えば、瓶やボトルなど曲面の容器に貼る場合は、円形や楕円のステッカーが向いています。一方、箱や封筒などには、長方形や正方形が馴染みやすい傾向です。
また、ステッカーには、食品の原材料や消費期限のように法律で義務付けられた項目も記載できます。サイズを決める際には、必要な情報を記載するスペースも確保しましょう。


ノベルティ・販促品として配るステッカー

企業がノベルティ・販促品として配るステッカーは、スマホやノートパソコンなどに貼れるサイズが好まれます。おすすめのサイズを以下の表にまとめました。
形状 | サイズの目安 |
円形 | 直径50mm〜80mm |
正方形 | 50mm〜80mm角 |
長方形 | 40mm×80mm〜60mm×100mm |
配布用のステッカーは、企業のロゴや公式キャラクターをあしらったデザインが多く、形状はさまざまです。
特に、円形や四角だけでなく、絵柄に沿ってカットした変形ステッカーを作ると差別化につながります。複数のデザインのステッカーを組み合わせたマルチステッカーにするのもおすすめです。
なお、毎日持ち歩くスマホなどに貼るステッカーは、粘着力や素材の耐久性にも留意する必要があります。例えば、PETフィルム素材は、透明や銀色などの種類があってデザインの幅が広いだけでなく、耐候性や耐熱性に優れています。



窓や壁に貼る店舗・告知用ステッカー
窓や壁に貼る店舗・告知用ステッカーは、離れた場所でも視認できる大判サイズが適しています。おすすめのサイズは、以下のとおりです。
用途 | サイズの目安 |
屋外掲示 | A4(210mm×297mm)以上 |
屋内告知 | A5(148mm×210mm)以上 |
実際に貼る窓や壁の面積に合わせて大きなものを作るのが一般的です。光の当たり方や目線の高さなども考慮しながら、サイズや形状を選択しましょう。
なお、屋外に貼る場合は、雨風に耐えられる素材や加工の選択も欠かせません。例えば、UVカット(サンカット)ラミネート加工は、紫外線によるインキの退色を軽減できます。耐光インキと併用すると、長く使っても色褪せしにくいステッカーが作れます。
長期間貼る場合や人の手が触れる場所に貼る場合は、シールの角にR(※)をつけて少し丸くすることがおすすめです。Rをつけると、角から剥がれにくくなる効果があります。
※Rは「Radius」(半径)の略語で、角の丸さの半径を意味します。例えば「R3」の場合、半径3mmの円弧で角を丸くカットします。
素材や加工の詳細を知りたい場合は、印刷会社に相談しましょう。

ステッカーを特殊なサイズや形状で作成する際の注意点

最後に、ステッカーを特殊なサイズや形状で作成する際に、失敗しないための注意点を紹介します。
ロゴやイラストに沿って不定形にカットしたステッカーは、他社との差別化につながる効果的なツールです。一方で、小さめサイズのステッカーで複雑すぎるデザインにしてしまうと、かえってメッセージや魅力が伝わりにくくなります。
また、印刷会社に依頼する際、通常のサイズや形状と比較して追加費用が発生する場合があります。特に小ロットで特殊な形状を依頼すると、割高になりがちな点に注意が必要です。
そのため、ある程度の数量が必要な場合やプロモーション目的の場合に、オリジナリティのあるステッカーを検討するとよいでしょう。その際は、ホームページのサンプルや事例などを確認して、ステッカー制作の実績が多い印刷会社に依頼すると安心です。

まとめ

ステッカーのサイズや形状は、用途や貼る場所、デザインとのバランスを考慮に入れて選ぶ必要があります。用途別の一般的なサイズを把握し、素材や加工方法にも配慮すれば、見栄えと耐久性の両面で満足度の高い仕上がりになります。
ステッカーの形状やサイズ選びで迷う場合は、印刷会社と相談しながら決めるとよいでしょう。