企業がノベルティを配布すると、自社の認知度やブランドイメージの向上など、高いマーケティング効果があります。ノベルティの費用対効果を高めるためには、配布の目的を明確にした上で、アイテム選定やデザイン設計にこだわることが重要です。
本記事では、ノベルティを配布する意味と効果、費用対効果を高めるコツ、販促に効果的な印刷物のノベルティの例をわかりやすく解説します。
自社のオリジナルノベルティを制作して、売上向上やブランディング強化を加速させましょう。
企業がノベルティを配布する意味と効果

ノベルティ(Novelty)とは、企業が自社の宣伝を目的に、主に無償で配布する記念品や景品のことです。
企業がノベルティを配布すると、以下のようなマーケティング効果が得られます。
- 自社の認知度を自然に引き上げる
- ブランドイメージの定着・強化につながる
- 商品・サービスへの販促活動を後押しする
それぞれの効果を詳しくみていきましょう。
自社の認知度を自然に引き上げる
企業がオリジナルノベルティを配布した場合、受け取った人が自社のアイテムを日常的に使用する機会が増えます。その結果、企業の認知度が自然と向上しやすい点が大きなメリットです。
例えば、文具やバッグ、装飾品など日常使いされるノベルティを配ることで、企業のモチーフが露出する回数が増えます。特に、企業カラーやロゴ、キャラクターを活用したデザインは、汎用品と比べて目立ちやすい点が強みです。
ノベルティを第三者が見たりSNSで拡散されたりすれば、口コミや評判が増えるきっかけにもなります。
ブランドイメージの定着・強化につながる
ノベルティは、企業やブランドの価値を広く伝える手段としても機能します。同じものを何度も目にすることで好感度が高まる「単純接触効果」(ザイオンス効果)が期待できるためです。
例えば、ノベルティにデザイン性の高いおしゃれなアイテムを選ぶと、「センスが良くて高品質」といったブランドイメージの形成につながります。また、再生素材やエコ対応のノベルティであれば、企業がCSR・SDGsに対応するイメージを訴求可能です。
受け取った人が「企業から特別に贈られた」「限定品」という印象を持つと、顧客ロイヤリティの向上も見込まれます。
商品・サービスへの販促活動を後押しする
ノベルティの配布には、自社の商品購入やサービス利用といった顧客の具体的な行動を促す役割もあります。
一例として、「〇〇円以上でノベルティプレゼント」「アンケート回答でノベルティ進呈」といった仕掛けにより、購買や資料請求などの意欲を高める効果が期待できます。また、展示会・イベントで特徴あるノベルティを配ることで、他社ブースとの差別化が可能です。
そのほか、営業時に自社のノベルティを使用すると、自然と話すきっかけが生まれ、営業先とのやりとりがスムーズになる場合もあります。
ノベルティの費用対効果を高めるコツ

企業がノベルティで成果を上げるためには、アイテムを闇雲に制作・配布するのではなく、事前の入念な戦略設計が必要です。ノベルティの費用対効果を高める主なコツは、以下のとおりです。
- ノベルティの配布目的を明確に設定する
- ターゲットと利用シーンを具体的に想定する
- 自社のイメージを想起しやすいアイテムにこだわる
- 話題性やトレンドを意識して取り入れる
- 配布後に効果測定と検証を行う
それぞれのコツを詳しく解説します。
なお、もれなく配布するノベルティは、基本的に「景品表示法」の「総付景品(そうづけけいひん)」にあたり、グッズの金額上限などが規制されます。景品表示法の詳細は以下の消費者庁ページをご覧ください。
参照:消費者庁「景品表示法」
参照:消費者庁「総付景品について」
ノベルティの配布目的を明確に設定する
企業がノベルティを配布する際は、まず「何のために配るのか」をはっきりさせる視点が重要です。目的が曖昧なままだと、配布のタイミングやアイテム選定の基準が揺らぎ、十分な効果を得られなくなります。
ノベルティの配布目的は以下のようにさまざまです。
| 目的 | 詳細 |
| 自社の認知拡大 | イベントや展示会などで配布して自社を知ってもらう |
| ブランディング強化 | 自社らしさを感じられるアイテムで印象を深める |
| 販売促進・行動喚起 | 購入・登録・来店など具体的なアクションにつなげる |
| 既存顧客との関係構築 | 感謝の意図を伝えつつ継続利用のきっかけをつくる |
目的によって設計すべき要素は大きく変わります。例えば、認知拡大が目的であれば「より多くの人に届くこと」を重視して配布数を確保する必要があります。一方、販売促進が目的なら、購入や会員登録につながる導線を丁寧につくることが欠かせません。
ターゲットと利用シーンを具体的に想定する
ノベルティの効果を高めるためには、「誰が」「どのシーンで」「どう使うのか」を明確に想定する視点が必要です。受け取った人が思わず使いたくなるアイテムほど使用頻度が高まりやすいため、ターゲット像に合わせた選定が欠かせません。
例えば、ターゲットが若年層なら、普段づかいできる小物や装飾品が適している可能性があります。一方で、ビジネスユーザーであれば、仕事中に活躍する文具などが喜ばれる傾向にあります。
こうした利用シーンを具体的に描けば、配布場所(展示会や店頭など)や配布タイミング(イベントや買い物時など)の絞り込みが可能です。
自社のイメージを想起しやすいアイテムにこだわる
ノベルティにより、企業名やブランドイメージが想起されるかどうかが、印象を定着させる上で重要なポイントです。自社を象徴するロゴやブランドカラー、キャラクターなどを取り入れると、配布後に思い出してもらいやすくなります。
その際、以下のように自社のイメージを反映した素材や仕様を選ぶと効果的です。
| イメージ | 素材や仕様の例 |
| 伝統 | 和紙・木材・箔押しなどの落ち着きや歴史を感じる素材 |
| 先進性 | メタリック素材やクリア素材、モダンな形状 |
| 信頼感 | 上質な質感や耐久性の高い素材、シンプルなデザイン |
| 親しみやすさ | 柔らかい色味やキャラクター要素、手触りの良い素材 |
ただし、デザインに企業色が強く出すぎると日常では使いにくいと感じる人もいるため、使いやすさとのバランスには注意が必要です。
話題性やトレンドを意識して取り入れる
ノベルティとして話題性やトレンドを意識したアイテムを選ぶと、受け取った人の興味を引きやすく、口コミや情報拡散のきっかけにもなります。
特に近年は、以下のようなトレンド性の高いノベルティが人気です。
- SNS映えするおしゃれな小物や装飾品
- エコバッグや再生素材などの環境配慮アイテム
- スマホリングやケーブルホルダーといったスマホアクセサリー
こうしたアイテムは若年層の反応が高く、SNS投稿や写真撮影につながりやすい点が特徴です。ただし、流行に寄せすぎて自社のターゲットと合わない場合は逆効果となるため、目的との整合性は確認が必要です。
配布後に効果測定と検証を行う
ノベルティの配布後は、目的に対して効果が出たかどうかを確認するための効果測定と検証が不可欠です。確認を怠ると、配布しただけで終わってコストが無駄になるリスクが高まります。
まずは自社の目的やアイテムの性質に合わせて、定量的に把握できる指標を設定する必要があります。活用できる指標の例は以下のとおりです。
- ノベルティに関するSNSへの投稿数
- ノベルティがきっかけの問い合わせ数や来店数の増加
- クーポンやQRコード付きノベルティの利用率
- 配布対象者の名刺交換率や商談化率の変化
こうした指標の測定を通じて、配布するアイテムやタイミング、ターゲット設定を見直すと、次回以降の費用対効果を高められます。
販促に効果的な印刷物のノベルティの例

印刷物のノベルティは、自社のイメージや世界観を明確に伝えられ、かつ手に取ってもらいやすい点が魅力です。
販促に効果的な印刷物のノベルティの例には、以下があげられます。
- シール・ステッカー
- カレンダー
- ポストカード
- メモ帳
なかでもノベルティシールは、サイズやデザインの自由度が高く、比較的低コストで制作できます。そのため、初めて取り入れるノベルティとしてもおすすめです。ブランドロゴやキャラクターを印刷したシールが日用品に貼られると、接触機会が自然と増えます。
ノベルティシールの具体的な種類の例は、以下のとおりです。
- 小さなシールを詰め合わせたフレークシール
- ロゴを使ったダイカットステッカー
- キャンペーンなどに使えるおまけシール
SNS投稿を誘発するために「貼ったら #○○」「写真に撮って応募」といったキャンペーンを実施することで、さらなる拡散効果も期待できます。



まとめ

ノベルティには、自社の認知拡大から商品・サービスの販売促進まで幅広い効果が期待できます。費用対効果を高めるためには、目的やターゲットを明確にした上で、自社のイメージに合ったアイテムを選ぶ視点が重要です。
自社にノウハウがない場合は、デザイン会社や印刷会社に相談すると、専門的なアドバイスを得られる可能性があります。自社の目的に合ったノベルティを制作して、売上向上につなげていきましょう。
