フレークシールは可愛いデザインやコレクション性で人気を集め、ノベルティとしても注目されています。そのため、フレークシールの印刷方法や具体的な活用法などが気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、フレークシールの特徴や効果的な使い方、印刷のポイントをわかりやすく解説します。オリジナルフレークシールの制作を検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
フレークシールとは

フレークシールとは、絵柄の形に沿って一枚ずつカットされた小さなシールです。「フレーク(Flake)」は薄くて小さなかけらを意味しています。
1シートの中に大小さまざまなフレークシールが並び、工夫次第で幅広いアレンジが可能です。例えば、吹き出しやフレーム型のシールに文字・イラストを書き込むといったカスタマイズを楽しめます。そのため、文具ファンの中には、フレークシールをコレクションする方も少なくありません。
また、手ごろな価格とアレンジの幅広さから、フレークシールは企業のマーケティングツールとしても注目されています。
なお、フレークシールは屋内での使用が一般的です。窓ガラスや自転車などの屋外で使う場合は、耐久性の高い素材を選ぶとよいでしょう。
フレークシールの用途

フレークシールは、以下のような使い方で企業のマーケティングに活用できます。
- ノベルティシール
- オリジナルグッズ
- 雑貨シール
ポイントを押さえたオリジナルフレークシールの制作により、自社のブランディングが可能です。それぞれ詳しい活用方法を解説します。
ノベルティシール
フレークシールをノベルティとして活用すれば、自社の認知度を自然な形で高められます。
例えば、自社の商品やロゴ、キャラクターをモチーフにしたフレークシールは、シール自体の売上とともに自社のPRにもなります。
また、SNSへの投稿を促すキャンペーンとフレークシールを連動させる方法も有効です。SNSでユーザーの投稿が拡散されれば、自社の存在や商品を低コストでアピールできます。
ノベルティシールを作る際には、自社の魅力が伝わるようなデザイン・素材を選ぶ必要があります。

オリジナルグッズ
小さくてかさばらないフレークシールは、コラボ商品やイベント時のおみやげに活用されるケースもあります。
記念の日やイベントに「ここでしか手に入らないグッズ」は、顧客が足を運ぶ動機づけになります。例えば、イベント時に自社製品をモチーフにしたフレークシールをグッズとして配布し、深い印象を与える方法が効果的です。
また、フレークシールは雑誌の限定付録でもお馴染みのアイテムです。限定デザインのシールはコレクターの購買意欲を刺激し、紙媒体に触れるきっかけにもなります。
雑貨シール
デザイン性の高いフレークシールは、雑貨としても人気があります。
書き込みがしやすい紙のシールは、ラッピングに活用されたり、スマートフォンのデコレーションに使われたりします。貼って剥がせるマスキングテープのような素材であれば、予定表やノートに貼って楽しめるのがメリットです。
また、和紙や透け感のある素材など、質感の違いを活かしたアレンジも注目されています。近年は、手書き風イラストや水彩画風の図柄、マッチ箱入りのフレークシールなど、レトロなデザインも人気です。
雑貨シールのシリーズ展開でコレクション性を高めると、「集めてみたい」という心理から購買意欲の向上につなげられます。
フレークシール印刷のポイント

オリジナルフレークシールを印刷する際は、以下のポイントを意識しましょう。
- 素材によって機能や見栄えが大きく変わる
- 特殊加工を施すとオリジナリティが向上する
- パッケージや袋と合わせて商品が完成する
印刷方法や素材・パッケージまでをトータルで考えると、フレークシールの完成度を高められます。それぞれ詳しく解説します。
素材によって機能や見栄えが大きく変わる
フレークシールは、選ぶ素材に応じて機能や見栄えが大きく変化します。
フレークシールによく使われる素材とそれぞれの特徴は、以下のとおりです。
素材 | 特徴 |
上質紙・コート紙・アート紙 | ・一般的な紙素材 ・低コストで制作可能 |
マットコート紙 | ・半光沢の塗料でコーティングされた紙 ・筆記性と発色の良さを兼ね備えた仕上がり |
クラフト紙・和紙 | ・ざらざらとした手触りの紙 ・暖かみのある仕上がり |
PET素材 | ・透明または半透明の素材 ・破れにくく耐久性が高い ・発色が良くあざやかな仕上がり |
サテン地 | ・柔らかい布などにも貼れる素材 ・やわらかなツヤのある仕上がり |
ホログラム | ・光を反射して虹色に輝く特殊印刷の一種 ・存在感・特別感のある仕上がり |
一般的にはアート紙やコート紙が多く使用されています。重ねて貼ったり、デコレーションに使用する用途の場合は透明や和紙も好まれます。用紙は特殊なものはコストがかかるため、フレークシールによって与えたい印象や予算から逆算して、適切な素材を選択しましょう。

特殊加工を施すとオリジナリティが向上する
フレークシールに特殊加工を施すと、見た目や質感に変化が生まれ、他社との差別化を図れます。
フレークシールでよく使われるのは、以下の特殊加工です。
名称 | 特徴 |
PP加工(ラミネート) | ・シールの上から薄いPPフィルムを貼り合わせる加工 ・印刷面を保護して傷がつきにくい仕上がり |
箔加工 | ・金や銀などの金属箔を部分的に使用する加工 ・高級感や輝きのある仕上がり |
エンボス加工 | ・表面に凹凸を入れる加工 ・立体感のある仕上がり |
白印刷 | ・白い下地を入れて発色を鮮明にする加工 ・透明の素材や純白以外の素材に印刷する際に使用 ・背景の色に影響されない仕上がり |
ほかにも数多くの特殊加工がありますが、対応範囲は印刷会社によって異なります。判断に迷う場合は、印刷会社にシールのイメージを伝えて、相談しながら決めましょう。

パッケージや袋と合わせて商品が完成する

フレークシールを手に取ってもらうには、シールを入れるパッケージの工夫も欠かせません。
フレークシールの封入は、透明なポリ素材の袋にシールを入れて、台紙を付けて袋の口を閉じる方法が一般的です。透明な袋を用いる場合には、台紙のデザインとフレークシールの組み合わせが全体のイメージを左右します。台紙はフレークシールを引き立てるデザインや色を選びましょう。
また、透明な袋以外にも、デザイン性のある箱や袋のパッケージも注目を集めています。例えば、紙製の袋や小さな箱のパッケージもあります。中でもレトロなマッチ箱のパッケージは、集めたフレークシールやおしゃれな小物の収納にも使える人気のアレンジです。
イメージに合わせてパッケージの色や素材にこだわれば、フレークシールの印象はさらに向上するでしょう。
フレークシール印刷の自作と印刷会社への依頼を比較

フレークシールの自作と印刷会社への依頼には、以下のように異なるメリットがあります。
- 自作なら低コストで制作できる
- 印刷会社なら高品質に仕上げられる
それぞれの違いをしっかり把握して、自社に合った方法を選びましょう。
自作なら低コストで制作できる
フリーカットのシール用紙に小さめの絵柄を印刷すれば、フレークシールを自社で制作可能です。
イラストACやCanvaなどのサイトにある無料のテンプレートを活用すれば、デザイン制作のハードルも下がります。特に小ロットのフレークシールが必要な場合には、低コストで制作が可能です。
ただし、手作業で小さなフレークシールをカットするのは時間がかかるだけでなく、仕上がりの品質にブレが生じる傾向にあります。また、自作だと素材や加工の選択肢が限られる点は押さえておきましょう。
印刷会社なら高品質に仕上げられる
フレークシールを販促品や、ノベルティ、製品の購入特典などとして自社の売上や認知度向上を図る場合は、印刷会社に任せた方が納得のいく仕上がりを得られるでしょう。一定のコストはかかりますが、さまざまな種類の素材や加工方法を選べて、他社との差別化ができます。
企画から印刷、袋詰めまでを一括で対応できる場合もあり、初めてフレークシールを作る際には強い味方になります。また、絵柄に沿った複雑な形を均一に素早くカットできるのも、印刷会社の強みです。
ほかにも、シートからシールを剥離紙ごと1枚ずつ取り外せる加工といった独自の技術を持つ印刷会社もあります。ホームページの制作実績を確認して、自社の予算や目的に合ったフレークシールの制作を依頼しましょう。
まとめ

フレークシールは、ノベルティや雑貨として人気が高く、企業のプロモーションに活用できるアイテムです。消費者が「集めてみたい」と思うようなフレークシールは、デザインはもちろん、素材や加工、パッケージまでこだわっています。
魅力的なオリジナルフレークシールを作るには、知識や経験が必要です。制作にあたって判断に迷う場合には、実績のある印刷会社の知見を借りるとよいでしょう。