シール制作は小ロット・1枚からできる?メリットや印刷の例、注意点も解説

シール印刷小ロット

ビジネスでは、シール制作を小ロットで依頼した方がよい場面が多くあります。中にはオリジナルシールを1枚から制作したいと考えている企業担当者の方もいるでしょう。

かつて印刷は1枚あたりの単価を重視する大量印刷がほとんどでしたが、近年では、多品種や独自性などを重視する少量での生産が増えてきています。また、流行のサイクルも短いため、多くの在庫を持つより必要に応じて生産する傾向があり、小ロットでのシール制作がより一層求められているのです。

本記事では、小ロットでのシール制作が可能かどうか、小ロットで印刷するメリット、印刷の例、注意点などを解説します。オリジナルシールの制作を検討している方は、ぜひご覧ください。

目次

シール制作は小ロット・1枚から可能

ロットとは、1回あたりの製造数や出荷数の最小単位のことです。印刷業界における小ロットとは、部数や枚数が比較的少なめで印刷することを指します。

オリジナルシールの制作も、小ロットの印刷は可能です。50枚、100枚といった枚数はもちろん、中には1枚からシール印刷を受けている印刷会社もあります。

印刷会社によってロットの数は違い、具体的にどれくらいが小ロットとは決まっていません。小ロット向けの格安セットプランなどを設けている印刷会社もあります。

小ロットシール

シール制作を小ロットで行うメリット

シール制作を小ロットで行うメリットは、主に以下の3点です。

  • 初期コストの削減が見込める
  • 在庫を過剰に抱えなくて済む
  • 納期が比較的短い

小ロットのシール制作は、ビジネスにおいて大きなメリットをもたらします。ここでは、それぞれのメリットについて項目ごとに分けて説明します。

初期コストの削減が見込める

小ロット印刷を行うと、初期コストの削減が見込めます。その理由は、小ロットのシール印刷はオンデマンド印刷(デジタル印刷)で行う場合が多いからです。

オンデマンド印刷は、印刷用の版を作らずにデータから直接印刷する方法です。版を作らない分、印刷にかかる初期費用を抑えられるため、小ロット印刷に向いています。

ひと昔前まではオンデマンド印刷の品質を心配する声もありましたが、近年、印刷の技術は飛躍的に向上しました。そのため、現在ではオンデマンド印刷でも高い品質のオリジナルシールを制作できます。

ただし、小ロットは初期コストを抑えられるものの、シール1枚あたりの単価でみると大ロットよりも高くなる点には注意が必要です。

在庫を過剰に抱えなくて済む

小ロット印刷は必要な分だけ注文できるため、大量生産に比べて在庫を抱えるリスクが低くなります。多くのシールを作ると在庫を保管する場所に困る場合もありますが、小ロットなら置き場所もあまり取らずに済むのがメリットです。

また、シールを在庫として長く保管すると、保管状況次第ではシールの品質劣化が進んでしまいます。シールの品質を保つ意味でも、必要な分だけ注文できる小ロットはメリットが大きいでしょう。

納期が比較的短い

小ロットのシール制作をオンデマンド印刷で行うと、印刷用の版を作らなくて済むため、比較的納期は短めす。そのため、急な依頼が生じたときでも対応がしやすくなります。印刷物を世間のトレンドに合わせたい場合にも、納期が早い小ロットは有利です。

また、発注から納品までが短期間で済むので、シールが足りなくなる見込みが立ってから依頼しても、在庫切れは起こりにくいでしょう。

ただし、印刷方法や印刷納期は印刷会社によって変わるため、事前の確認が必要です。

小ロットでのシール制作が向いている印刷の例

小ロットでのシール制作に向いている印刷物の例として、以下の3つを紹介します。

  • 試作品やプレゼンに用いるシール
  • 限定の商品やサービスに用いるシール
  • 内容やデザインを頻繁に更新するシール

小ロットでのシール制作を検討している方は、こちらの例を参考にしてください。

試作品やプレゼンに用いるシール

試作品やプレゼン用など、数枚、数十枚あれば十分といった場合に、小ロット印刷は向いています。試作品やプレゼン用なら、オリジナルシールが1枚だけ必要な場合もあるでしょう。

小ロットなら、顧客などの反応次第でデザインや仕様を変える必要があっても、素早く臨機応変にデザインの変更が可能です。

迅速で柔軟な対応によりマーケティング施策の効果を向上させたい企業などに、小ロット印刷はおすすめです。

限定の商品やサービスに用いるシール

限定の商品やサービスに用いるシールも、小ロット印刷に向いています。限定商品などの場合、需要が短期的であり、通常の商品よりも必要な枚数が少なめになりがちだからです。

季節限定商品のシールや、「〇周年記念」のように1回だけ用いる記念のシールなどが、代表的な例としてあげられます。

同じデザインのシールを細かく色分けして色違いの限定品を用意すれば、より多くの方々に好まれるでしょう。このような限定的な用途には、小ロット印刷が大変役立ちます。

内容やデザインを頻繁に更新するシール

内容やデザインを頻繁に更新するシールは、大ロットより小ロットで印刷をする方が向いています。頻繁な更新が必要なシールを大ロットで制作すると、更新のたびに在庫があまって無駄になるリスクがあるからです。

例えば、製品の管理番号や日付を更新する必要があるシールや、毎月キャラクターのデザインを変える商品のシールなどがあげられます。

このようなシールは内容やデザインが頻繁に変わるため、小ロット印刷を検討しましょう。

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小ロットのシール制作を印刷会社に依頼する場合の注意点

小ロットのシール制作を印刷会社に依頼する場合の注意点は、以下の3点です。

  • 小ロットの依頼に対応しているか確認する
  • 使用目的に合った素材や加工方法を扱っているか確認する
  • 技術が確かで実績が豊富かどうかを重視する

ここからは、それぞれの注意点を詳しく説明していきます。

小ロットの依頼に対応しているか確認する

印刷会社の中には、そもそも小ロットのシール印刷に対応していないところがあります。そのため、小ロットの注文をする場合は事前に印刷会社のホームページなどで確認が必要です。このとき、その印刷会社では具体的に「何枚から何枚までを小ロットとしているか」も確認しておきましょう。

また、小ロットのシール印刷を受けつけている印刷会社でも、印刷費がやや高めに設定されているところもあります。その理由は、ロットの大小にかかわらず必ず生じる工程がある、オフセット印刷のように版が必要な印刷方法を使っているなど、印刷会社によってさまざまです。小ロットで印刷はできるものの、ロットを多めにしてもトータル費用は同じという場合もあります。

そのため、小ロットのシール制作は、発注前に数社で見積もりを頼んで比較するとよいでしょう。

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使用目的に合った素材や加工方法を扱っているか確認する

小ロット印刷を依頼したい印刷会社が、使用目的に合ったシールの素材や加工方法を扱っているかどうかも事前の確認が必要です。小ロットの依頼では、使える素材や加工などに制限を設けている場合があるため、印刷会社に確認するとよいでしょう。

例えば、シールを使用する場所が屋内ではなく屋外の場合、適切な素材や加工は変わってきます。

屋外の場合には、紙素材ではなく、耐久性の高いフィルム素材(合成紙や塩ビ)を使用する方が望ましいといえます。表面をコーティングするラミネート加工を行えば、強度を高めることも可能です。

オリジナルシールを制作する際には、実際に印刷をする前に「どこで」「どんな用途」で使用するか具体的に決めておきましょう。

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技術が確かで実績が豊富かどうかを重視する

小ロットでのシール制作は、複数回行う場合があります。再依頼時には、前回の依頼からデザインが変更される場合もよくあります。シールの品質を一定に保つためにも、技術力が高く信頼のおける印刷会社を選ぶのが望ましいでしょう。

シールのデザイン例や納品実績などは各印刷会社のホームページに掲載されているため、自社のイメージに合ったものがあるかどうか、事前の確認が必要です。

まとめ

シール制作は小ロットからでも可能であり、中には1枚からでも受付可能な印刷会社もあります。小ロットのシール制作は、初期コストの削減や在庫管理の負担軽減など、さまざまなメリットをもたらします。

小ロットで依頼する際には、各印刷会社の対応可否や品質へのこだわり、実績などの事前確認が重要です。本記事を参考に、自社のブランド力を向上させる素敵なオリジナルシール制作の依頼を進めましょう。

小ロットシール
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