「和紙シール」とは|種類や特徴を紹介

「和紙素材のシール」とは。シールの基本を解説
目次

和紙素材のシール・ラベルとは

【和紙シールの特徴】


・和紙の風合いを生かした紙素材の材質に粘着加工を施したシールの材質
・表面に和紙独特の凹凸や繊維状の模様などが入っている
・和紙の種類によって印象や柄、雰囲気が変わる
・和紙素材は素材の表面をコートしていないためインキの染込みがよく、色が沈む場合がある
・水濡れには弱い(一部耐水性和紙を除く)

和紙シール・和紙ラベルの種類

・主な種類は以下の通り(原紙メーカーにより異なる場合がある)

一般的な和紙シール・ラベル

和紙白

和紙の細い繊維が細かく散りばめられており、一般的な和紙として多く使用される。繊維の部分が微妙な凹凸になっており見た目だけでなく手で触った際の風合いも良い。
繊維部分の凹凸はランダムのため、全く同じ繊維の模様にはなりません。凹凸部分によっては印刷時に色のムラが出る場合がある。

和紙クリーム

和紙白が薄いクリーム色になった材質。クリーム色のベースに和紙の細い繊維が細かく散りばめられており、和紙白と同様に一般的な和紙として多く使用される。繊維の部分が微妙な凹凸になっており見た目だけでなく手で触った際の風合いも良い。
繊維部分の凹凸はランダムのため、全く同じ繊維の模様にはなりません。凹凸部分によっては印刷時に色のムラが出る場合がある。

和紙大礼

和紙の繊維が散りばめられており、繊維は和紙白より太くはっきりしているものが多い。繊維の部分が微妙な凹凸になっており見た目だけでなく手で触った際の風合いも良い。
繊維部分の凹凸はランダムのため、全く同じ繊維の模様にはなりません。
凹凸部分によっては印刷時に色のムラが出る場合がある。

和紙奉書

細い縞模様が同じ方向に均等に入った素材です。この模様をシールに対してどの向きに入れるかでも印象が変わる。印刷の向きによって柄の方向が決まるため、事前に確認が必要。
縞模様は若干の凹凸のため部分によって印刷時には色のムラが出る場合がある。

和紙クレープ

細かい凹凸が筋状に一定方向入った素材です。凹凸は微妙に揺れる波模様のような印象でインパクトがある。
和紙のシール素材の中でも凹凸が大きく、色ムラが出やすいため、細かい模様やカラー印刷などの表現には向かない。
印刷の向きによって柄の方向が決まるため、事前に確認が必要

和紙金がすみ

金艶ベースの素材の表面を薄い和紙繊維で覆い、金色の和紙のような雰囲気。全体に薄い和紙繊維があるため白く霞んだ金色が高級感を与える素材。
同じく、銀ベースを使用した「銀がすみ」もある。

和紙銀がすみ

銀艶ベースの素材の表面を薄い和紙繊維で覆い、銀色の和紙のような雰囲気。全体に薄い和紙繊維があるため白く霞んだ銀色が高級感を与える素材。
同じく、金ベースを使用した「金がすみ」もある。

和紙金

太めの繊維が入った和紙に金銀の小片や小さい粒が散りばめられた素材。大きさの違う繊維や金銀のカケラが全体にランダムに入っており、材質自体の表情豊かなため存在感がある。
金箔などの柄の位置は指定できないため素材を意識した上でデザインの作成が必要。

和紙吉兆白

太めの金と銀の繊維が入った素材。金と銀が全体に散りばめられているため華やかな印象の素材。
金と銀の繊維で高級感がある。
繊維の位置は選べないため素材を意識した上でデザインの作成が必要。

和紙草木染

薄いクリーム色のベースに茶色の細かい繊維が全体に散りばめられた素材。表面の繊維が植物のような印象で和紙の中でも自然な風合いがある。

和紙シールの使用例

こんな商品に多く使用されています。
・日本酒、焼酎、ワインラベルに
・食品、ギフト商品に
・高級感のある商品に
・海外に向けた日本の商品に

耐水性のある和紙シール・和紙ラベル

耐水和紙ユポ雲竜

耐水性のある合成紙(ユポ)の表面に雲竜和紙を密着させた素材。和紙雲龍の風合いはそのままに水濡れに強い特徴がある。
フィルム素材のため水濡れに強いため、水に濡れる商品などでの使用も可能。

水濡れに関しては事前にテスト等を推奨。

耐水和紙コットン

通常の和紙コットンに耐水性を持たせた素材で、和紙コットンの風合いはそのままに水濡れに強い特徴がある。
和紙素材でありながら水滴がつく可能性のある場所で使用することができる。冷蔵用の商品にも使用可能。

水濡れに関しては事前にテスト等を推奨。

耐水和紙シールの使用例

こんな商品に多く使用されています。
・冷蔵用の日本酒、焼酎、ワインラベルに
・冷蔵用の食品、ギフト商品に
・冷蔵が必要な海外に向けた日本の商品に

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