訂正シールとは
「訂正シール」とは修正したい箇所を隠しつつ、正しい情報を提示することができるシールです。
上から貼り付けるだけで必要な部分だけを簡単に訂正することができます。
しかし、ただシールを上から貼るだけでは修正前の内容が透けてしまい、見た目が悪く、訂正の効果がありません。貼った時に下地が透けない加工がされた訂正専用または同じ機能を持つ材質を使用したシールを使用することが必要です。
【訂正シールの材質の特徴】
訂正シールとして使用される材質は紙自体は白色の一般的なシール基材ですが、粘着部分である糊にグレーの色がついています。
粘着がグレーであるため、訂正したい文字などの上からシールを貼っても下の文字が透けて見えにくくなっています。糊がグレーのため、表面の白色が真っ白でなく少しくすんで見える特徴がある。

表面が糊のグレーを反映してうっすらグレーに見えるのを解消するためには素材を貼り合わせることで白さを出すことができます。例)ユポ訂正シール+ユポ普通粘着 など
ただし、貼り合わせることでシール自体に厚みが出てしまいます。
また、訂正シールの上に白色の全面印刷を行っても糊のグレーっぽさを完全に消すことはできません。
訂正シールの表面基材の種類
訂正シールは貼るものの素材に近いものを使用することで違和感を抑えることができる。
・上質紙/訂正糊
・コート(キャスト、グロス)紙/訂正糊
・アート紙/訂正糊
・マットコート紙/訂正糊
・ユポ/訂正糊
などがよく使われます。
訂正シールとしても使える素材/貼るものに合わせた素材選び
水濡れに強い、チューブなどの柔らかい素材に貼り付けるなど条件によっては一般的なグレー糊の訂正シール以外にフィルム系の透けない素材を訂正シールとして使用する場合があります。
容器に合わせた訂正シールの素材を選ぶ

プラスチック容器向き訂正シール
材質が柔らかいため、ボトル容器などの湾曲した面にもしっかり貼り付き耐水性がある。浴室、洗面所、台所などの水回りで使用する容器などにおすすめです。

チューブ容器向き訂正シール
シワになりにくく粘着力の強い材質のため、チューブのように柔らかく、変形する材質にもピッタリと貼りつき、フィルム素材のため耐水性もあります。
材質の構造上、下地が透けずに訂正シールとしても使用できる素材です。
和紙製のパッケージを訂正したい
和紙素材の訂正シールが作りたい
和紙など特殊な素材の訂正用シールは無いため、パッケージの雰囲気を損なわず訂正シールを作成したい場合は2つの方法があります。
方法1、基材の貼り合わせ
和紙のシールに訂正シールを貼り合わせることで表面は和紙の訂正シールを作成することができます。この場合、貼り合わせるため通常のシールより厚くなります。
方法2、基材のイメージを印刷に入れる
和紙などの柄を画像として印刷することで、見た目の周囲との違和感を減らすことができます。
訂正シールを作成する時に確認する点
| シールの素材は何にするか | 訂正箇所の素材に近いものを選ぶと違和感が減少する。 |
|---|---|
| 使用する場所はどこか | 屋外使用の場合は印刷方法や使用できる素材が限定される場合があります。看板などの訂正の場合は定期的に貼り替えることが必要となります。 |
| 水濡れはあるか | 水濡れの可能性がある場合はフィルム系の基材を選ぶ。 |
| どの大きさで訂正シールを作成するか | 訂正部分が小さい場合は貼り作業の効率を考えて、周囲も合わせてシールにすることをおすすめします。(下図参照) |

訂正シールは環境にも配慮した選択肢
印刷物やパッケージなどは使っていくうちに変更が出ること、ミスによる間違いがあることは仕方ないことです。その際にまだ使用できるパッケージや製品を廃棄して作り直すことは必ずしもしも最善策とは言えません。
小さな訂正シールを貼ることで廃棄される資源を減らすことは環境にも優しい選択肢と言えます。

