上質紙のシールとは?メリット・デメリットや活用事例を紹介

上質紙のシールとは?メリット・デメリットや活用事例を紹介

シールを作成する際は、さまざまな種類の用紙を選べます。中でも上質紙はシールに適している紙として勧められることも多いでしょう。
「上質紙のシールの特徴を知りたい」「上質紙を使用したシールは作成できる?」といった疑問をお持ちの企業のご担当者様もいらっしゃるでしょう。

本記事では、上質紙を使用したシールについて詳しく解説します。上質紙でシールを作成するメリットやデメリットのほか、活用事例も紹介していますので、シールの作成を検討している方はぜひご覧ください。

目次

上質紙でできたシールとは?

シールは用紙の裏面に接着剤を塗布したもので、作成する際は使用用途によってさまざまな種類の素材を選べます。コピー用紙やノート、名刺などに多く活用される上質紙もシールの用紙として利用されます。

上質紙の特徴は、以下の通りです。

  • 筆記性・印刷加工性共に優れている
  • 表面加工がされていないため光沢感が少ない
  • ややザラザラとした質感をしている

このような上質紙の特徴から、荷札や食料品などのシールとして広く活用されています。また、上質紙には色が入っている「色上質紙」もあるため、汎用性が高い素材といえるでしょう。

上質紙で作るシールの特徴

上質紙は比較的リーズナブルな用紙のため、消耗品としてシールを大量生産したいときに向いています。

上質紙は性質上、インキを吸収しやすいため、写真が多く使用されているものの印刷には不向きです。しかし、筆記性に優れているため、宛名シールや品質管理用のシールとして活用されています。
また、箔押しやエンボスなどの特殊加工を施しやすいため、費用を抑えて、オリジナリティのあるシールを作成したい場合に適しています。

上質紙に耐久性や耐水性はありません。屋外や水回りでの使用には不向きな材質です。

上質紙でシールを作成するメリットとデメリット

ここでは、上質紙でシールを作成するメリットとデメリットをそれぞれご紹介します。
メリットと併せてデメリットも把握しておけば、上質紙以外の用紙でシールを作成する場合の比較・検討にもなるでしょう。

メリット

上質紙でシールを作成するメリットには、以下の点が挙げられます。

  • 制作費用が安価のため、大量生産に向いている
  • 筆記性に優れ、シールの上に文字を書ける
  • 加工がしやすく、装飾性の高いシールを作成できる
  • シールの裏面に塗布する糊もさまざまな種類から選べる
  • 一般的な白色のほか、ピンクや黄色、青などの用紙があるため、バラエティに富んだシールを作成できる

上質紙は大量生産がしやすく、シールの上に文字も書けるため、品質管理や荷札、包装シールなどに適しています。また、高級感を演出する特殊加工を施すことも可能なため、ノベルティ用のステッカーやシールなどの作成も可能です。

さらに、再剥離ができる糊や冷蔵環境に適した糊のほか、粗面にも使用できる特殊な糊など、使用用途に合わせた糊が選択できます。汎用性の高い上質紙はシールの素材として、さまざまなシーンで活躍をみせるでしょう。

デメリット

汎用性が高く、さまざまな場所で活用される上質紙のシールですが、デメリットとして以下の点が挙げられます。

  • インクの吸い込みがよいため、にじみが出やすい
  • QRコードを正しく読み込めない場合がある
  • 耐水性がないため、屋外使用には不向き

近年は印刷技術の進歩により、細かいカラー印刷や写真を普通紙に印刷することも容易になりました。しかし、上質紙はインクを吸収しやすい反面、滲みやすいといった特徴があるため、細かく色分けされたカラー印刷や写真の印刷は美しくできない場合があります。

このような上質紙の特徴から、シールのデザインが制限される場合もあるでしょう。そのほか、耐水性を施した加工をしても、もとから耐水性のある用紙に比べると水濡れに弱いことに変わりありません。屋外や屋内でも水気が多い場所での使用は控えた方が無難でしょう。

上質紙で作成したシールの活用事例

ここでは、上質紙で作成したシールの活用事例を紹介します。上質紙を使用したシールはさまざまな場所で使われています。

  • 食料品の製品ラベル
  • ロゴシール
  • 訂正用シール

上質紙の特性を活かした活用事例のため、シールを作成する際の参考にしてください。

食料品の製品ラベル

食料品や雑貨の製品ラベルなどには、上質紙シールが多く使用されています。ラベルは商品をアピールしたり、製品の性質を説明したりと、役割もさまざまです。単色印刷の仕上がりが美しい上質紙シールは、大量生産してもリーズナブルなため、食料品のラベルにぴったりです。

また、箔押しやエンボスなどの特殊加工を施せば、高級感も与えられるため、限定商品などのラベルにも適しています。このほかに、細かい文字もはっきりと印刷できる性質から、成分表示のシールなどにもおすすめです。

ロゴシール

ロゴシールも上質紙を使用することが多いシールです。ロゴは会社や商品の「シンボルマーク」に当たり、ノベルティなどにも多用されています。また、季節限定など商品の販売期間が限られている場合は、ロゴシールを貼ることで、会社のアピールにつながります。

ロゴの多くは1~2色と色数が少なく、デザインもシンプルです。そのため、上質紙の特性を活かした美しいシールに仕上げられます。

訂正用シール

訂正用シールは、商品の表示やパンフレット、フライヤーなどに微細な間違いがあった場合に用いられます。訂正用シールは文字が書かれているものと、自分で訂正内容を記すものがあります。細かい字もはっきりと印刷可能で、筆記性が高く、破れにくい上質紙は訂正用シールに最適です。

白紙の訂正用シールを多く作っておけば、賞味期限の長い商品に訂正が生じた場合にも便利でしょう。また、訂正用シール以外にも製品の品質管理用ラベルなどにも上質紙のシールは適しています。

訂正シールには上質以外にも様々な素材があります。訂正シールの種類や事例などは下記の資料でもご確認いただけます。

訂正シール資料

上質紙を使用したシールの作成方法

上質紙を使用したシールの作成は自社でも可能です。しかし、専門の印刷会社へ依頼するとさまざまなメリットが得られます。ここでは、自社でシールを作成する方法と印刷会社に依頼して作成する方法を解説します。

自社でシールを作成

シール台紙を購入し、パソコンとプリンターを利用すれば、自社でも簡単にオリジナルシールを作成できます。シールの作成にかかる費用は、シール台紙の購入費用のみで、シンプルなデザインであれば数分で図案も完成します。

例えば、シールの発注を検討している際に、見本品として自社で作成する場合は、この方法でも十分でしょう。また、必要なシールの量が数十枚程度であれば、自社で十分作成できます。

ただし、100枚〜1,000枚単位で印刷する場合は、印刷会社に依頼した方が、制作費が安く、丁寧な仕上がりになるケースもあります。

専門業者に依頼して作成

専門の印刷会社に依頼すれば、100枚〜1,000枚単位のシールを簡単に作成できます。また、プロの技術で作成されたシールは、見た目も美しく、仕上がりもきれいです。

特に、商品のラベルなどは印刷会社に依頼し、作成してもらう方が格段によいものが仕上がるでしょう。

その一方で、専門業者に依頼すると費用が高くつく場合があります。一般的に大量に作成したほうが1枚当たりの単価が安くなります。決められた予算内で印刷会社に依頼する際は、複数の業者で比較・検討するとよいでしょう。

まとめ

上質紙で作成されたシールはコストパフォーマンスが高く、汎用性に優れているため、さまざまなシーンで利用されています。表面にコーティング処理が施されていないため、ザラザラとした質感があります。その特性を活かし、水性ペンでの書き込みやハンコの押印が可能です。

一方で、インキを吸い込みやすいため、写真などのカラー印刷には不向きで、耐水性もありません。シールの素材に上質紙を選ぶ際は、使用場所や使用目的を明確にし、特徴を活かした制作をしましょう。

目次